概要
液体の毛細管現象を利用した、材料表面に開口しているきずを検出する検査方法。
身近な毛細管現象

原理と特徴
- 浸透処理
- 試験体表面に浸透液を塗布する
毛細管現象により浸透液がきず内部に浸透する
- 除去処理
- 試験体表面の余分な浸透液を除去
- 現像処理
- 試験体表面に現像剤塗膜(白色微粉末)を形成させる
毛細管現象によりきず内部の浸透液が吸い出される

- 表面に開口したきずを検出できる
- 金属材料、非金属材料問わず検査できる(多孔質材料を除く)
- 磁粉探傷試験で検査できないアルミニウムやステンレス鋼も検査できる
- 実際のきずより拡大され、きずの検出力が高い
- 浸透液と現像剤のコントラストにより知覚しやすい
- 幅が狭く深いきずの検出性に優れる
- 検出可能なきずの方向依存性がない