概要
材料表層部のきずに磁極を形成させ、磁極に吸着された磁粉模様からきずを検出する方法。
身近な現象

原理と特徴
- 強磁性体材料に磁束を流すと、表面または表層部にあるきずによって磁束が漏洩し、きず端部に小さな磁極が形成される
- 磁粉(着色された微細な鉄粉)を試験面に散布するときず部に吸着されて、きずの幅より拡大された磁粉模様を形成する

- 表面に開口したきず、表面直下のきずを検出できる
- 強磁性体の金属材料を検査できる
- 実際のきずより拡大され、きずの検出力が高い
- 磁粉と試験面のコントラストにより知覚しやすい
- 検出性能に方向性がある⇒磁束の流れを妨げる方向のきずを検出しやすい
- 線状きず(割れ等)の検出性に優れる