SHK|新日本非破壊検査株式会社
TECHNOLOGY

社内技報

2019年度技報

ボイラーチューブ付着金物接触部の減肉検査技術Dimple-UT

長崎支社 検査部 検査二課  峰  和孝
長崎支社 営業課  田川 勝博
メカトロニクス部 技術開発課  冨髙 健幸

 火力発電用ボイラーに設置されている過熱器、再熱器等のボイラーチューブには、相互の移動を防止し支持するため、様々な付着金物が取り付けられている。中にはボイラー稼働時の熱膨張を考慮し、完全に固定せずにある程度支持するための付着金物もある。これらの付着金物は、稼働時の振動によりボイラーチューブに接触減肉を起こすという問題点を抱えている。一般的に、この様な接触減肉は付着金物を取り外してから厚さ測定を実施しているが、付帯工事に多大な費用や工数を要している。
今回、接触減肉部の付着金物を取り外すことなく、厚さ測定ができる技術を開発したので紹介する。