2005年度技報
水撃波による水道管の劣化診断
技術本部 技術管理部 脇部康彦
技術本部 技術管理部 技術管理課 岩本幹夫
全国で埋設されている水道管は、腐食等の影響で老朽化が進行しているが、迅速で経済的な診断方法がなく、より科学的な判断に基づく水道管の劣化診断技術の開発が必要とされている。
水撃波を利用した水道管の劣化診断方法について検討を行い、水撃波の伝搬速度は鋼管の肉厚によって変化し、伝搬速度から肉厚の推定が可能であることを確認した。そこで、水道配管に多く使用されているダクタイル鋳鉄管を用いて追加実験を行い、ダクタイル鋳鉄管についても精度良く肉厚を推定できることを確認した。また、現場での作業効率を向上させるためGPSによる時刻同期システムの開発を行った。