SHK|新日本非破壊検査株式会社
TECHNOLOGY

社内技報

2005年度技報

円筒波用電磁超音波探触子によるパイプの長距離検査技術の研究

技術本部 技術管理部 脇部康彦
技術本部 技術管理部 技術管理課 今川幸久
技術本部 メカトロニクス部 製造課 和田秀樹

屋内外ガス配管等では補修有無の判断のために非破壊検査が必要だが、埋設管、保温材やコーティング等の存在のため検査できない場合が多い。円筒波は管軸方向に伝搬する干渉波であるため長距離探傷が可能であるが、その送受信技術は確立されていない。
そこで本研究では、管全体に駆動力を負荷できる電磁超音波センサを使用し、円筒波の基本特性の確認及び円筒波の発生方法の検討を行った。
研究の結果、探傷に最適なセンサを選定し、さらに、センサのチャンネル数を増加することで、探傷結果の向上が図れることを確認した。円筒波の長距離伝搬における減衰について検討した結果、現状の円筒波モードにおいては距離減衰が小さく、伝搬距離が長距離となった場合でも十分探傷できることを確認した。