SHK|新日本非破壊検査株式会社
TECHNOLOGY

社内技報

2013年度技報

X線ラインセンサを用いたコンベヤベルトの健全性評価

 大分営業所 検査一課 桑原 亘、大庭正敏、吉田寛治
メカトロニクス部 システム設計課 新家祥之
技術本部 技術管理部 技術管理課 浅野裕一
   関東支社 安全・品質管理課 依田誠子

 製鉄所など各種プラントで使用されているコンベヤベルトは、長期間の使用や搬送物の衝撃などによりスチールコードの破断やカバーゴムの摩耗が生じる。これらの損傷が進展するとベルトの耐久力が低下し、ベルトの破断に繋がる恐れがある。
そこで、コンベヤベルトの破断を未然に防止することを目的とし、X線ラインセンサを用いて、スチールコードの破断やカバーゴムの摩耗を早期に、かつ、効率的に検出する方法について検討した。検討の結果、初期のスチールコードの破断部を検出し、さらに得られた透過画像からカバーゴムの厚さを測定することを可能とした。本方法を適用することで、コンベヤベルトについて効率的に健全性評価を実施できると考えられる。