SHK|新日本非破壊検査株式会社
TECHNOLOGY

社内技報

2010年度技報

プレキャスト構造物におけるモルタル充てん継手の品質管理方法の検討

技術本部 技術管理部 技術管理課   今川 幸久
技術本部 メカトロニクス部 技術開発課   冨高 健幸

近年、施工の急速化及び省力化を図るため、コンクリート構造物にプレキャスト部材を用いる事例が増えている。プレキャスト部材の接合法の一つとしてモルタル充てん継手があるが、接合部の施工の良否が構造物に与える影響が大きいため、全ての継手が所要の品質を有していることの確認が重要である。
従来、モルタル充てん継手において、グラウトがスリーブ内に充てんされたことは、グラウト充てん時に全数を目視確認していたが、グラウト充てん後に継手内部のモルタル充てんの良否について、非破壊的に確認する方法は確立されていない。そこで、本研究では、超音波を利用したモルタル充てん継手の検査方法について検討した。検討の結果、超音波を用いることで施工後のグラウト充てんの良否判断が可能であることがわかった。