SHK|新日本非破壊検査株式会社
TECHNOLOGY

社内技報

2010年度技報

オンサイト型ガイドウェーブ探傷システム

技術本部 技術管理部   脇部 康彦
技術本部 技術管理部 技術管理課   今川 幸久
浅野 裕一
技術本部 メカトロニクス部 製造課   和田 秀樹
永田 宗誠

発電設備の運用においては配管の減肉等の損傷・劣化状況を正しく把握する必要がある。現在行われている超音波厚さ計による測定は、減肉部位を想定して実施しているが、全ての減肉部を網羅できていない可能性がある。そこで、減肉部位を特定することを目的として、配管全面を広範囲に探傷できるガイドウェーブを用いた超音波探傷装置を開発した。
また、発電所配管に対して実証試験を実施し、その結果をふまえた改良により、探傷感度を向上させ、ガイドウェーブの伝搬方向の制御を可能な装置とした。その結果、従来のシステムよりも探傷範囲を拡大し、かつ減肉の検出精度を向上した。
本ガイドウェーブ探傷装置を配管調査に適用することで、減肉状況を広範囲に検出し、より効率的な減肉調査が可能となる。