SHK|新日本非破壊検査株式会社
TECHNOLOGY

社内技報

2008年度技報

鋼溶接部における超音波探傷手法の比較

技術本部 技術管理部  吉永泰久
技術本部 技術管理部 技術管理課  岩本幹夫

従来、超音波探傷試験は手動による探傷が主流であったが、現在は超音波自動探傷に加えフェーズドアレイ法やTOFD法の適用が行われつつある。しかしながら、これらの手法を同一試験体に適用し性能を確認した文献は少ない。今回、板厚25mmの溶接試験体に適用し、検出性能の比較を行った。その結果、TOFD法及びフェーズドアレイ法は手動探傷と同等以上の検出性能を有しており、また超音波手動探傷で生じる技術者の技量による差異をなくすために超音波自動探傷が有効であることが確認できた。